どうして歯の矯正が必要なのでしょうか?
歯の矯正をして、歯並びが良くなることでのメリットは「見た目」だけではありません。
見た目でだけじゃない!矯正歯科のメリット
- ●上下の噛み合わせが改善すると、食べ物がよく噛めるようになる
→ 胃腸に負担がかからなくなる - ●歯磨きがしやすくなる
→ 虫歯や歯周病、口臭のリスクが減る - ●肩こりや頭痛が治る
- ●発音が良くなる
- ●「歯並びが悪い」というコンプレックスがなくなる
目次
1. こどもの矯正 こんなことが気になる
こどもの矯正は、骨や筋肉の成長を利用して、健康な大人の歯並びに導いてあげる治療です。
※子供の時期の矯正治療のみで終了できることは理想ですが、個人の成長に委ねる部分があることや、その後の大人の歯の生え変わりで、大人になっての治療が必要になることがあります。
1)大人になったとき、歯がキレイに並ぶかどうか気になる
大人の歯に対してアゴの骨が小さいと、将来的にガタガタの歯並びになってしまいます。
永久歯は、乳歯に比べて大きいことはご存知かと思います。
アゴは自然に成長し大きくなりますが、永久歯が入るスペースを十分に確保できない成長で終わってしまうことがあります。
●こんな歯並びは注意!! 生え変わる前で隙間のない歯並び
→子供の時期に隙間がなくキレイな歯並びの子は、大人の歯の大きさにアゴの成長が追いつかず、歯並びがガタガタになる可能性があります。
どうやって治すの?
成長期は、アゴの骨の成長を助けてあげることができます。
写真のような装置を使います。
①拡大床(取り外し式) ②急速拡大装置(固定式)
治療例
拡大前
拡大後
2)出っ歯が気になる
出っ歯の原因には、次のようなことが考えられます。
- 1.下アゴが小さい
- 2.上アゴが大きい
- 3.上の前歯の角度
- 4.1〜3の組み合わせ
どうやって治すの?
成長期は、アゴの骨の成長をコントロールしてあげることができます。
- 1.下アゴが小さい → 下アゴの成長を促します。
- 2.上アゴが大きい → 上あごの成長を抑えます。
- 3.上の前歯の角度 → 大人になってから歯を抜かないと治らない可能性があります。
- 4.1〜3の組み合わせ → 大人になってから歯を抜かないと治らない可能性があります。
どんな装置を使うの??
下アゴの成長を促す装置
バイオネーター
上アゴの成長を抑える装置
ヘッドギア
治療例
治療前
装置装着時(バイオネーター)
治療後
3)受け口が気になる
成長期の受け口を放置すると、骨格的な受け口になってしまう可能性が出てきます。
骨格的な受け口の治療法は、成長終了後の外科手術になってしまいます。とても大変です。
そのような状態になってしまう可能性を減らすために、早期の治療をお勧めします。
どうやって治すの?
ムーシールド
舌や唇の力を使うことで治療します。
取り外し式で、乳歯列期に使用します。
3歳から使用できるとされています。
舌側弧線装置(リンガルアーチ)
歯の裏側からワイヤーで押して治療します。固定式です。
装置についての詳細はお尋ねください。
治療例
● 舌側弧線装置(リンガルアーチ)
治療前
治療後
● ムーシールド
治療前
治療後
4)歯のガタガタが気になる
叢生(そうせい:ガタガタ・八重歯のケース)
上顎第一小臼歯・下顎第二小臼歯抜歯症例
2.おとなで歯並びが気になる方
最近では大人になってから矯正治療を始められる方も多くなってきました。
ひとつには治療期間を短縮できる方法や、目立たない装置が開発されたことも要因かもしれません。
基本的に矯正治療は何歳からでも始められます。
歯並びに治すことで噛み合わせによるアゴの負担を減らしたり、歯周病予防に大いに役立ちます。
ワイヤー矯正
代表的な装置として知られています。歯に「ブラケット」という装置を取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく最もスタンダードな矯正法です。
ワイヤー矯正は歯にブラケットを付けなければならないのですが、ブラケットには金属のもの以外にも、透明のプラスチックやセラミックで出来た審美的なものもあります。
マウスピース矯正
患者さんの歯型を取り、透明なマウスピースを何段階も作って歯を動かしていく矯正装置です。
裏側矯正
表から見えない装置です。
上記の実際について語っている矯正医のインタビューもあわせてご覧ください。
→矯正医のインタビューへ
1)歯のガタガタが気になる
① 歯のガタガタが少ない方 → 歯を抜かないで治せる可能性があります。
② 歯のガタガタが多い方 → 歯を抜く可能性が高いです。
★歯を抜くかどうかの基準は複雑な為、あくまで参考となります。
治療例
● 歯を抜かない治療例
● 歯を抜いた治療例
2)出っ歯が気になる
出ている歯を引っ込めるには?
歯を抜いて作った隙間に歯を引っ込める方法
歯を抜かずにすべての歯を後ろに移動させる方法
★ただし、歯を後ろに移動させる方法はアゴの骨が小さい方や出っ歯の度合いが大きい場合には無理なことがあります。
● 歯を抜いて治す方法
上顎小臼歯(計2本)もしくは上下小臼歯(計4本)を抜きます。
治療例
治療前
治療後
3)受け口が気になる
主に歯並びが原因(歯の角度など)であれば、通常の矯正治療で治せます。
主に骨格的な原因(下アゴが大きいなど)であれば、外科手術を組み合わせる必要があります。
★外科手術が必要な場合は専門機関をご紹介します。
判断基準が複雑なため、気になる方は歯科医師にご相談ください。
治療例
● 通常の矯正のみでの治療例
左:治療前 右:治療後
3.矯正治療の流れ
初診相談(1回目)
その上で、矯正治療についてご説明いたします。
精密検査(2回目)
コンサルテーション(3回目)
ご理解・ご納得の上で矯正治療開始の手続きをおこないます。
矯正治療開始(4回目以降)
精密検査内容
● 顔とお口の写真
矯正治療前のお顔・お口の中の状態を記録します。
● 歯の型採り
模型を作り、歯並びのチェックや叢生量(ガタガタの量)などを計測します。
● 咬み合わせ
咬み合わせの詳しい診査を行います。
このようにレントゲン検査をします。
● 口全体
歯の数や歯根の状態、アゴの関節の状態を診査します。
● 正面像
正面のレントゲンを撮り、顔の歪みなどを診査します。
● 横顔のレントゲン
横顔のレントゲンを撮り、歯の角度や骨格のバランスなどを診査します。
4.お支払方法について
分割払いの場合支払予定表により支払計画をたてて頂きます。
5.どんな装置を使うの?
マルチブラケット装置 (Multi Bracket Apliance)
一般的に矯正治療で使用される装置です。
● 唇側(しんそく)矯正
歯の表面に付ける最も一般的な装置です
半透明の装置を使用します
白色にコーティングされたワイヤーの使用も可能です
● 裏側矯正
歯の裏側に装置を付ける目立たない矯正治療です。
半透明の装置を使用します
● 審美的要求からの矯正装置の変化
①従来のメタルブラケットと金属製ワイヤー
②審美ブラケット
③ホワイトコーティングワイヤー
● マウスピース矯正
● 床矯正(しょうきょうせい)
歯のない入れ歯のような器具を装着します。お子さんのあごの成長を利用して歯の並ぶスペースを造っていきます。
お子様の取り外し式の装置は様々な色から選べます。
好きな色を選んで、楽しく矯正治療をがんばってもらえます。
「セファロレントゲン撮影機」があります
川名部歯科医院には、「セファロレントゲン撮影機」がありますので、他の医院に検査のために行く手間と時間をとりません。
このレントゲンは、矯正専門の歯科医院か、矯正に力を入れている歯科医院にしかありません。矯正の診断をするには、正面だけではなく、横の顔貌(がんぼう)のレントゲン写真が必要です。
まとめ:矯正歯科は日進月歩です
でも、どんな症例でも対応できる万能な装置はまだありません。ですので、お一人お一人のお口の状態を拝見し、その患者さんにあった最も良い治療法をご提案します。実は、歯並びが変わることで、気持ちも変わってくるのです。
ぜひ、お気軽に話をお聞かせください。
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