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歯周病/歯槽膿漏

歯槽膿漏といったほうがなじみがあるかもしれませんが、歯周病も歯槽膿漏も同じことです。
歯磨き粉の宣伝などで、歯周病という言葉も一般的になりました。

歯磨きのときに歯ぐきから血が出ると「歯周病かな?」と思いますが「まあ、血が出ているだけだから、大丈夫。」と思ってしまいがちです。

そんな歯周病ですが、実は歯が抜ける一番の原因だということをご存知ですか?

出典:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット 歯の喪失の原因」

2003年から、歯周病は糖尿病などと同じ「生活習慣病」として位置づけされました。それもそのはず日本人の8割が罹っているからなのです。

さらに、その影響は口と歯だけにとどまらず、全身に及ぶということをご存知ですか?

口の中にとどまらない!
全身の健康を左右する怖い「歯周病菌」

口の中にいる歯周病菌は、全身の病気に悪さをします。
なぜか?

口の中にあるものは、飲み込まれ、吸収され、全身に巡っていきます。
なるほど、全身に影響がある事は合点がいきます。
1990年代からアメリカでは下の表の病気の原因になるという報告が数多くあり、歯周病の怖さの啓蒙活動がされてきています。

糖尿病

認知症

嚥下性肺炎

敗血症

心内膜炎

早産

低体重児出産

このことは、ようやっと日本でも、そして歯科だけでなく医科でも知られるようになってきました。

でも、歯周病ってどうやって治すの?と思います。
下記のように治療を進めます。

下記のように治療を進めます。

その1 状況を診断する

その1 状況を診断する
歯周病の怖いところは、歯を支えている骨「歯槽骨(しそうこつ)」を溶かしてしまう事です。
レントゲンをとって、歯槽骨の状態を診断し、歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)がどれくらい深いか?を診断します。

その2 プラークコントロール

その2 プラークコントロール
プラークとは「歯垢」のこと。
プラークをコントロールをするために、薬で染め出し、どこにプラークが付いているのか?を細かくチェックします
また、専用の器具を使って除去します

その3 歯の表面と歯周ポケットの歯石取り

プラークコントロールをして、お口の中がキレイになると、赤く腫れていた歯ぐきが健康的なピンク色になって引き締まります。
その段階で歯石除去や深い歯周ポケット内の歯石を取ります。
歯周ポケットが深いときは、痛みを感じることがあるので麻酔をします。

その4 メンテナンスを続けます

STEP4 続けてメンテナンスします

歯ぐきの良い状態を維持するために「定期的な検診・歯のクリーニング」がお勧めです。
お口のクリーニングは、国家資格を持つプロフェッショナル「歯科衛生士」にお任せください。

8020運動というのをご存知でしょうか?

80歳のときに20本歯が残っているようにしましょうという運動です。
(永久歯の総本数は32本です)
2016年にはじめて5割を越しました。

でも、まだ5割の人は20本以下なのです。

歯を残すためには、定期的なメンテナンスが効果的です。
また、治療と予防を比較すると、予防のほうがトータルの費用は安く済むというデータもあります。
痛くて怖い治療にお金と時間を使うよりも、痛くない予防にお金と時間を使った方が、いいと思いませんか?
おじいちゃんやおばあちゃんになっても美味しくご飯が食べられるお手伝いができれば、健康維持のパートナーとなれれば、川名部歯科医院としてはこんなに嬉しいことはありません。